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9月議会 会派「ひらかた市民会議」の反対討論  
2005年9月12日



議案 第52号「枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定」についてお尋ねいたします。

自治法の改正により、外郭団体に限定されていた枚方市の各施設の管理運営を「公募」するとの方針が打ち出され、6月議会において「枚方市 公の施設における指定管理者の 指定の手続き等に関する条例」が議会議決を経て制定されました。

同条例第2条に「市長又は教育委員会は、地方自治法第244条の2第3項の規定により指定管理者を指定しようとするときは、あらかじめ次に掲げる事項を明示して、指定管理者になろうとする法人その他の団体を、公募しなければならない」とあります。
「公募」がルール、原則なのです。



まさにこの条例に基づいて
社会福祉協議会、体育協会、文化国際財団、勤労者福祉協会、文化財研究調査会等、ほとんどの外郭団体が今年度中に民間との競争にさらされ、来年4月からは新たな指定管理者がその管理業務にあたります。

第2条に、但し書きがついております。
「緊急の場合、また、合理的理由がある場合にはこの限りではない。」となっております。

17箇所もの自転車駐輪場を一括し、6億8851万1000円もの委託料を支払い、「公募」によらず、「シルバー人材センター」に管理運営事業委託を「特定」しなければならない理由。
他の「公的施設」の管理運営をしてきた外郭団体と差を設けなければならなかった「合理的理由」とは何なのかお示しいただきたいと思います。

2回目

ご答弁いただいた程度の「合理的理由」であれば、他の公の施設と外郭団体全てに同程度の理由はあるはずです。
また、
答弁の中にある高齢者施策を推進する最も重要な機関を「シルバー人材センター」とする考え方自体に、非常な違和感を覚えるということも指摘しておきます。

6月議会の一般質問における質疑、今回の答弁、いずれもなぜ、自転車駐車場は例外なのか、「シルバー人材センター」は例外なのか、との問いには答えておられないと申し上げ、平行線になりますので質問は終わります。





議案 第52号「枚方市自転車駐車場の指定管理者の指定」に対する討論を行います。

全ての外郭団体は、これまで管理運営をしてきた公の施設と密接なつながりを持ち、その管理運営の中で公的な役割を果たしていることは事実であります。また、外郭団体自身も、それぞれの分野で何らかの公的役割を担っており、だからこそ外郭団体として、行政から財政上の援助、職員派遣等の人的援助を行ってきてもいるわけです。

その外郭団体の財源の大きな部分を占める「行政からの委託料」に「利用者」「納税者」の視点でメスを入れ、外郭団体自身の「経営健全化の契機とする」というのが条例の趣旨であったはずです。

私どもは、自転車駐車場の管理運営を「シルバー人材センター」が委託することについて、問題があるといっているのではありません。
なぜ自転車駐車場の管理運営のみを「公募」ではなく特定しなければならないのか担当部局の説明する「合理的理由」が理解できないのです。
担当部局が理由としてあげる高齢者の就労支援にしても、今回の契約により就労できる対象高齢者は65歳以上の市民の中のたった250人程度であり、高齢者の就労支援事業というにはあまりに少ない人数です。

さらに、厳しい就労環境の中で子育てに頑張っている若年市民、労働意欲があっても就労できない女性たちが年々増えている状況の中で、すでに年金受給年齢に達している高齢者のみの就労対策事業は適切とは考えにくい現状があります。
重ねて、早朝・深夜の自転車駐車場の管理が「高齢者の生きがい施策」といえるのかどうかについても、大いに疑問があります。
以上の理由により「ひらかた市民会議」として、今議案に反対である旨の表明をし、討論と致します。


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