補正予算委員会での討論 2005年12月5日 (議会公用車について)

2005年12月議会 補正予算賛成討論(議会公用車)

補正予算について、会派として議案に賛成するものの、議会公用車について若干の要望を申し上げ、討論とさせていただきます。
理事者は、今年の当初予算で「市長公用車」の買い替え予算を計上され、7月にクラウンロイヤルサルーンG,3000ccを約500万円で購入されました。
私は3月の予算特別委員会で、車を買い替えられるのなら市長のイメージに合った車選びを、即ち環境先進市のイメージということなんですけれども、委員会で申し上げましたが、残念ながら先ほどのクラウンの高級乗用車を税金で購入されました。
車自体は平成17年基準排出ガス75%低減レベルを達成しているものの、実用燃費はリッターあたり10キロ以下、車両重量は1,6トンを超える環境負荷の極めて高い乗用車です。それに災害時には使えない、正に乗るだけの乗用車です。

また、このたびの補正予算では「議会公用車」、いわゆる「議長車」についても買い替え予算500万円を計上されました。買い換えられる車の仕様は、まだ決めておられないものの、市長公用車と同じものを購入する方向で予算額を決めておられます。
ついては、予算の執行段階で、ぜひご検討いただきたく、要望申し上げます。
本市の置かれている厳しい財政状況や市民感情などを総合的に勘案すると、議長車として、災害時にも使える車ではなく、「乗用車」をお選びになる場合、小型軽量で環境負荷の少ない一般的な乗用車を検討されるべきです。できれば、ハイブリット車として注目されている車種、例えばプリウスなどもご検討いただきたく思います。

本市は、ISO14001の認証を受け、市役所のほとんどの部局で地球環境保護を、また地球温暖化ガスの削減に取り組んでおられます。しかし、わが国では地球温暖化ガスの削減のため京都議定書で世界に公約した6%の削減については、実現のめどすら立っていません。ここで枚方市議会の議会公用車にこそ、地球温暖化に対する危機意識を強調し、二酸化炭素削減に向け、又、総合的な環境負荷をも考えた枚方市議会の強い意志を示す、またと無い機会であると思います。市長公用車の失敗を同じように繰り返してはなりません。
税務署では「乗用車」を購入する場合、5ナンバーまでと規則にあり、車幅が広いため、3ナンバー車であるプリウスは購入したかったが購入出来ず、5ナンバーでの乗用車を購入されたと聞いています。乗用車に3ナンバーは不要という税務署の姿勢は、税を扱っているところの見識を感じさせました。議会におかれましては、購入において3ナンバーや5ナンバーの区別はありませんが、税の使用であることを強く認識していただきたいと思います。
以上の点を、ぜひ、ご検討いただきたく、ご要望申し上げ、議案に対しての討論といたします。


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