データバンク2(談合関係特集)>



●中司氏の公判結審090204

09.2.7 AM 10:20 (土)             中司氏の言葉

まずは行政のトップであられた中司前市長の公判結審最終(2月4日)の言葉をまとめました。微妙な違いがあればご指摘ください。これから明日に掛けて出かけますので、修正の必要があっても月曜日しかできませんのであしからず。追って、小堀前副市長、初田元府議の言葉もアップします。

                         
意 見 陳 述


 私の思いは、昨年10月21日の裁判の冒頭で述べさせていただいたことと変わりはありません。
 繰り返して申し上げますが、私は、これまで一生懸命、市民の幸せを願って市長として勤めてまいりました。私が逮捕・勾留されたことによって市政に混乱をもたらし、市政に対する信頼を損ねた責任を取って辞職いたしましたが、このことについて改めて市民のみなさん、市職員並びに関係者のみなさんにお詫び申し上げます。

 第2清掃工場は、枚方市のゴミ問題を解決するために不可欠な施設であり、何とかして整備しなければならないとの使命感のもと、予定地周辺住民の建設反対の嵐が渦巻く中で、多くの方々と話し合い理解と協力を求め、10年余りの歳月をかけて苦労を重ね、一歩ずつ計画を進めてきたものです。
 いわゆる迷惑施設である性格上、規模はできるだけ小さくし、環境面で世界最高水準の施設をより透明性の高い発注方式で、しかも予算はできる限り切り詰めて―という、地元のみなさんや市議会との約束を果たそうと、担当職員と一緒に精一杯頑張ってきた結果、ようやく前に進めることができたのです。
 その清掃工場を特定の企業に受注させようなどという考えも認識も、一切ありませんでした。何らかの見返りを求めたこともなく、お金が動いていることも全く知りませんでした。

 私は市長に就任して以来、広く意見を求めて市政改革を行い、公平、公正な行政を心がけてきました。しかし、残念ながら枚方市には、公共工事で談合を画策する市議会議員が存在していました。就任後にその事実を知り、何とかして談合による不正行為をなくしたいと思い、そのことについて、初田さんとも話し合ってきました。
 市の契約・入札制度を談合ができないように改革するため、専門知識を持った警察官である平原さんや検察事務官の岸さんと情報交換をしてきました。
 平原さんから、第2清掃工場で談合が画策されているとの情報を聞き、そのままにしておくことはできず、平原さんにアドバイスを求めました。そして、その警察情報を私一人で抱えるのでなく、職員と共有しなければならないと考え平原さんから職員に説明をしてもらいました。これは、当時、私が平原さんを優秀な警察官として心から信頼していたからであります。

 捜査段階での供述調書については、検事の常軌を逸した厳しい取調べに耐え切れず、挫折感から抵抗する気力を奪われ、否認していたにもかかわらず、検察のストーリーで作成された調書に言われるまま署名してしまった自分の弱さ、愚かさが恥ずかしく、悔しさでいっぱいです。
 絶対的な権力を持った検察の前に、屈辱に満ちた苛酷な取り調べの中で何を言っても取り合ってもらえず、関係のない周囲の人間まで逮捕されるのではないか、口実を設けて再逮捕されるのではないか、このまま一年以上は出られないのではないか、などといった言いようのない恐怖感を植えつけられた、このときの精神状態は、経験したものでなければ絶対に分からないでしょう。

 それに比べて、非人道的な取調べに対し、重病を押して耐え抜かれた小堀さんの並外れた強靭な精神力は、驚嘆すべきとしか言いようがありません。長年にわたって枚方市のために真面目に勤め上げられ、事件とは何ら関わりのない小堀さんが、事実と違う私の供述調書によって不利な状況に陥るのであれば、これほど辛いことはありません。
 調書を作成するため、黙秘権すら行使できないくらい徹底的に私を追い詰めた検事が、この法廷で、机を叩いたり蹴ったり怒鳴ったりしたことはないなどと、全くでたらめな証言をされたことは、生涯忘れられないことであり、こんなことが許されるはずはないと信じています。

 こうした状況の中でも、裁判で必ず分かってもらえる、との希望を抱いてきました。この法廷で、私は、私の良心に従い、私の記憶に沿って真実を述べてまいりました。どうか公正な判断を下さいますようお願いいたします。


   2009年2月4日
          中  司   宏

データバンク2(談合関係特集)>