高橋しんすけ議員報告 HOMEデータバンク2004.3.25 予算特別委員会

 

予算特別委員会  2004.3.25
 

○津上敏広委員長 

これから質疑に入ります。まず、高橋伸介委員の質疑を許します。高橋議員。

 

●高橋伸介委員

おはようございます。座ります。予算特別委員会の方も最終日ということで、端的なご答弁の方をお願いして終りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まず初めに、市民病院のところからお尋ねいたします。予算説明書の253ページに医業収益というところがございます。それに関連しまして、お尋ねをいたいます。昨年の9月に、乳がん検診に関しまして、マンモグラフィの有効活用について質問をいたしました。そこで、その後の経過などについて、お聞かせを願います。市民病院では、平成13年度にマンモグラフィを購入されて有効活用が図られているということでしたけれども、その後、何か前進したことはございますか、お伺いします。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

お答えいたします。昨年の秋に、女性の放射線技師が検診マンモグラフィ撮影の資格を取得いたしております。

 

●高橋伸介委員

ありがとうございます。検診マンモグラフィで一番大切なのは、放射線の線量、マンモグラムの画質、そして読影技術ということです。具体的には、2年ごとにマンモグラフィ撮影を受け手も放射線被爆上の問題を起こさない程度の被曝量であること、乳房という個人差の大きい組織が診断可能な程度にX線写真に撮れること、そしてマンモグラムの高い感度、これは異常を異常と診断できる確率と、高い特異度、これは正常を正常と診断できる確率をもってちゃんと読影できること、ということをある枚方在住の医師の方から教えられたことがございます。そのためには、3つの資格を取ることが必要と聞いております。それは、マンモグラフィ検診施設画像認定施設というんですね、長いですけれども。それと、マンモグラフィ検診有資格技師、そしてマンモグラフィ検診読影医師、この3つなんです。こういうことが定められているんですけれども、これはマンモグラフィ検診精度管理中央委員会というところが定めておられるそうなんですけれども、そのことはご存知でしょうか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

はい、存じております。今、委員ご指摘のように、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会は、マンモグラフィ乳がん検診の精度管理について検討し、その管理運営を行うことを目的として設置された機関でございます。診断精度を一定に保つために、医師及び技師に対して読影、撮影などの教育研修を行うことや、検診実施機関に対して診断機器の画質などの評価と指導を行っております。

 

●高橋伸介委員

それで、先ほど女性の技師さんが資格を取られたということですけれども、読影医師さんはおられますか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

外科の医師2名が資格を有しております。

 

●高橋伸介委員

これで2つの資格が取れると。あと、残りの画像認定施設についてなんですけれども、枚方市内には認定施設は幾つありますか。それと、市民病院は認定施設になっておりますか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

お答えいたします。まず、枚方市内にある認定施設の数は1ヶ所、星ケ丘厚生年金病院だけでございます。次に、当院が認定施設でない理由でございますが、3年前の初回認定では、スクリーンフィルムシステムMMGだけが認定施設の対象になっておりましたので、当院は申請ができませんでした。しかし、今年の4月1日から、デジタル系マンモグラフィ画像も対象とされるようになりますので、今年の秋頃には資格認定を受ける予定にいたしております。

 

●高橋伸介委員

ありがとうございます。3つ目の資格も秋頃取っていただけるということですけれども、形だけでも早く完全な認定施設を目指して、一刻も早く3つの資格を取っていただきたいと思います。ちなみに、認定料はどれぐらいなんでしょうか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

5万円でございます。平成16年度で予算化いたしております。

 

●高橋伸介委員

予算説明書の250ページの収益について、このマンモグラフィ検診の収益は、どこにどの程度予算化されておりますか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

外来収益の中で、他の収益と合わせて見込んでおります。16年度予算で、マンモグラフィ分ではおよそ350万円でございます。

 

●高橋伸介委員

最後に、被爆量の関係について、お尋ねします。1回の撮影で乳房が受ける放射線の量はどれぐらいですか。

 

○交久瀬和広市民病院総務課長

今ご指摘のデータの数値は非常に範囲が広く、文献によって違います。また、被写体の大きさやフィルム、装置でも違ってまいりますが、マンモグラフィの場合、1回で4枚撮影いたしますが、その1枚当たりの放射線の量は1から3ミリグレイ程度ということで、ごく少量というように聞いております。したがいまして、人体に及ぼす危険性は殆どないとされております。以上でございます。

 

●高橋伸介委員

放射線は、人間ドックを初め、現在さまざまなところで受けておりまして、マンモだけの安全性と障害にわたって放射線を受けるという話しは、ちょっと私は別な思いをもっております。精度を維持しながら極力放射線量を抑えていただきたいと、これは要望しておきます。これで病院の方を終ります。

次に、水道局の方にちょっとお尋ねをいたします。223ページですね、下の方に委託料というのがございます。この(3)と(4)、料金徴収関係委託、それと収納業務委託というのが載っておりますけれども、それの金額と、どのような業務をされるのか、お尋ねいたします。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。まず、高橋委員さんがご指摘の(3)の料金徴収関係委託は、金額は1517万6000円でございます。収納業務委託と窓口業務委託、合計合わせますと4000万円でございます。それと今、2番目に質問をされていることですけれども、委託会社には、滞納整理業務ということで、まず、それを最重視しております。それと、窓口業務におきましては、各種届出、水道の開栓、閉栓ということが中心になろうかというように思っております。以上でございます。

 

●高橋伸介委員

この委託によるコストダウンの額とメリットはどういうものがあるか、教えていただけますか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。まず、メリットの面ですけれども、民間の活力を生かして、夜間、休日に柔軟な姿勢で対応していくことにより収納率の向上を図り、費用対効果、使用者の利便性を追求していくということで、かなりの期待ができるんじゃないかというように思っております。

金額的には、今、職員9名に異動、削減していただくということで話しを進めております。職員9名分ということになりますと、金額的にも9500万円程度の金額が、今回の委託で4000万円でうので、そういう面で効果が発揮できるかなというように承知しております。

 

●高橋伸介委員

今、具体的に、半分以下になるというお答えをいただいたと思うんですけれども、今の委託の中に、滞納に対しての収納業務も入っているということを答弁いただいたんですけれども、現在、滞納というのはどれぐらい、また金額も含めて件数をお教えいただけますか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えいたします。滞納額はどれぐらいあるかというご質問ですけれども、今、水道料金の滞納額は、10年度から14年度まで、5年間で9000万円の滞納があります。以上です。

 

●高橋伸介委員

そのうち、いわゆる長期滞納と言われている部分と高額滞納者は、何件ぐらい、どれぐらいの金額があるんでしょうか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

今、的確な数字はつかんでおりませんけれども、長期の滞納者と言われる件数は、昨今の厳しい状況の中で、会社の倒産とかいうのがかなりの件数があります。そういうところを含め、大体200件ぐらいかなというように、長期の滞納者については思っております。以上です。

 

○津上敏広委員長

誰かわかる人はいてないかな、今の答弁、局長、わかるの、わからんの。冨田局長。

 

○冨田藹水道局長

今、担当課長がお答えさせていただいたように、おおむね200件程度、額では9000万円程度というふうに理解をしております。

 

○津上敏広委員長

高額の分はわからないですか。

 

○冨田藹水道局長

はい、申し訳ございませんが。

 

●高橋伸介委員

また後日、詳しいことを教えてください。今、9000万円ほどが長期滞納ということなんですけれども、この滞納者に対する手続といいますか、法的な、例えば閉栓するとか、滞納者に対する手続と根拠というのはどういうものがあるんでしょうか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。今、高橋委員がおっしゃられたことなんですけれども、滞納者には、こちらの職員の方から訪問をしまして、相談を受けていくという基本的な姿勢でしております。停水の状況でいいますと、1年間に850件ぐらいの停水をしております。以上です。

 

●高橋伸介委員

すべて条例にのっとって、手順を踏んでおられるというふうに思っております。今後、委託会社に委託がされるわけですけれども、当然、条例にのっとってやっていただけるものと理解してよろしいですか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。今、高橋委員のおっしゃるとおりで、条例に準じた形でさせていただきます。

 

●高橋伸介委員

本来、1000万円プレーヤーが9人おられて滞納が整理できないという部分を民間に、これやっていただくということで、委託という形になるんですけど。プロとして滞納を民間に丸投げしちゃうという、言葉は悪いですけれども、そういうふうに受け取る方も多いかと思うんですけれども、やはりできるだけ滞納を自力で整理した上で民間の方にお願いするという姿勢が本来じゃないかなというふうに思います。日々大変ご苦労されていることとは思うんですけれども、民間委託といえども、より一層締めて、徴税こそ行政執行の上の基本ですので、これは使用料ということですけれども、一緒ですので、頑張っていただきたいなというふうに思います。

次に、1点お尋ねしたいんですけれども、違反水栓という言葉をお聞きして、よくわからんかったんですけれども、違反水栓というのはどういうことなんでしょうか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。通常に言われる違反水栓というのは、無届けで使用されているということが1点と、工事用で水栓の申込をされながら、そのまま置かれているというところが違反水栓だというように理解をしております。

 

●高橋伸介委員

違反水栓というのは、やはり件数として相当あるんでしょうか。また、今どのように違反水栓解消にむけて取り組んでおられるのか、お教えいただけますか。

 

○深田政好お客さまセンター課長

お答えします。去年1年間で、違反水栓というのは2件ありました。1件は指名停止というところまで達した状況があります。以上です。

 

●高橋伸介委員

内容はいろいろ微妙な部分がるというふうにも聞いておりますので、これ以上お尋ねはいたしませんけれども、違反に対しても、行政権力でもって、やはり適正な、企業会計といえども解消にむけてご努力をいただきたいと、これも希望ということでとどめておきます。

それと最後に1点、今、いわゆる5階までの直結直圧給水、5直とよく担当の方はおっしゃるんですけれども、これついてお尋ねしたいんですけれども。5直は、マンションの住民に対しても一般住宅の住民と同じ安全な水質の水を供給するという、サービスの公平化を実現させること、また市民に余計な設備の設置をさせないことで環境の負荷を減らすという、この二重の意味で、水道局にとって最重要課題の一つではないかなというふうに思っております。

高槻市と豊中市など、本市と同規模程度の市では既に実施されていることというふうに聞いております。水道局ではISO14001の認証を受けておられることからも、5直の早期実施を目指しておられると思うんですけれども、現状はどうかと。それと、何年度ぐらいの実施を目指しておられるのか、また、そのときの実施区域とか実施内容、これはどうなのか、これはもう端的にお答えいただけたらと思います。

 

○北村昌彦水道局総務課長

お答えいたします。水道局では、現在、市内全域の安定給水を目指しまして、平成16年度から3ケ年の予定で仮称氷室高区配水場の築造事業を実施いたす予定にしております。これの完成を受けまして、給水系統のさらなる適正化を図っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

●高橋伸介委員

今、5直可能な地域というのは、全体で何%ぐらいなんでしょうかね。大部分の地域で枚方の場合可能だということなら、実施していくということにすぐにならないのかなというふうにも思うんですけれども、問題点を含めて、その点どうでしょうね、お尋ねいたします。

 

○北村昌彦水道局総務課長

お答えいたします。現在、適正水圧を加味した中で、水道局といたしましては、3階をめどに直結給水ができるように基準の検討をしているところでございます。ご指摘の5階につきましては、現在のところ正確な数値などを把握する段階まで至っておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

●高橋伸介委員

今、2階までを2直というんですよね。3階までを3直というんですね。5階が5直ということになるんですね。3直までというご答弁なんですけれども、3直までだとどの程度の効果を期待できるのか、大分疑問もあるかなというふうに私は思うんです。より安全で良質な水を供給するという水道局の指名を果たすためにも、早期に5直を目指すことを提案さえていただいて、一応質問の方を終ります。

 

  

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