高橋しんすけ議員報告 HOMEデータバンク議員定数削減に対する反対討論


定数削減に対する反対討論 2002.3.28

ガイド:議員の数を減らそうという議案に対する反対の討論です。私は、他市に較べても少ない枚方市の議員数をこれ以上減らしては、組織に属さない人々の声がますます届きにくくなると考えています。お金の心配をするならば、一律報酬カットが先決です。


 議員提出議案第11号 枚方市議会議員定数条例及び枚方市議会委員会条例の一部改正について、いわゆる議員定数削減についての反対討論をいたします。

 地方自治法第11条には「地方公共団体の住民は、この法律の定めるところにより、その属する普通地方公共団体の選挙に参与する権利を有する。」と、なっています。

 住民にとって議会制民主主義の根幹である選挙に参与する権利を狭める事になる議員定数削減はこれこそ慎重に審議しなければならない重要問題です。

 財政上の問題で削減するならば報酬を削減すれば済むことです。住民の選ぶ権利を狭める必要は全く無いわけです。本市の人口は約40万人ですが、人口35万人から46万人までの27都市で比較しても議員数36名はトップレベルで少なく、報酬月額69万円はトップレベルで多いのが実態です。現在でもトップレベルで少ない議員数を削減する事は益々組織の無い市民議員が出にくくなり、政党や宗教、労働組合などの組織から出る議員が有利になり、既得権益団体や圧力団体を守る事になる事は火を見るよりも明らかです。定数を半減せよという極端な意見も出ていますが常に住民、市民全体の幸福、枚方市の発展を考えると既得権にとらわれない、圧力に屈しない議員が求められるところです。

 地方自治法91条では本市の場合、法律で議員数52名と決められています。現在の議員数36名は20%以上の削減が既になされていることになります。主権者、市民の選挙に参与する権利である議員定数が深い論議もなく提案された事は残念でなりません。行政に対する市民のニーズは多様化しており様々なニーズを代弁出来る議員が今後益々求められているところでもあります。本市では議員1人に住民数約11200人となっていますが、1万人に1人が良いのか、8000人に1人が良いのか、を論議すべきなのにそのような論議が交わされた記録はありません。住民の選挙に参与する権利を狭める議員定数削減に高橋伸介、池上典子、北井一郎は強く反対いたします。

 どうか議員の皆さん、現状で枚方市はトップレベルで少ない議員の中で、下位当選者の議員や今後議員選挙にチャレンジしてこられるであろう組織のない市民を狙い撃ちするかのような議員定数削減は財政問題とはまったく別問題であります。今回の提案は、議会の品性が問われかねない問題ではないかと考えます。どうか良識ある議員の皆さん、議会において今後も論議を尽くす事を前提に今回の提案には反対していただきたく希望し、反対の討論といたします。


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